お客様インタビュー Vol.1
▼1階の間取りと外観を全面リフォーム。
奥様が長年抱えてきた暮らしに対するストレスを、ついにリフォームで解消!
●尼崎市/F様邸 ●建物構造/軽量鉄骨造 2階建て ●工事期間/約2カ月
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気になる外からの視線や騒音。辛抱出来ない冬の寒さ。
ライフスタイルに合わない間取り…
奥様の長年のストレスが、リフォームでついに解消!
1.まずは、ご自宅の経歴を教えていただけますか?
平成9年に建築しました。
当時暮らしていたマンションの近くで某大手ハウスメーカーさんが、建築条件付きの分譲地を売り出しているのを知り、購入しました。
当時は、私も勤めをしており、二人の子どもたちがまだ幼くて、新居探しが思うように進展しない中、ここは「子どもの校区が変わらない」、「駅から近くて便利」、などの条件が揃っていました。
2.この家をお建てになられた当時の様子を少しお聞かせください。
それが初めての家づくりだったので、どうしたら良いかわからず、その某ハウスメーカーさんの営業さんとコーディネーターさんの言われるままに打合せが進みました。
それでも時々「○○はできますか?」と尋ねてみましたが、『できません。』と言われて終わるような打合せでした。
当時は子育ての真最中で、私自身忙しくしていたので、モデルハウスの見学をしたり、住宅雑誌を読んだりする時間もなく、不勉強だったと思います。
とにかく、憧れの一軒家を持つことになったにもかかわらず、建つまで何もわからない状況でした。
3.そして当時、待望の新居での生活が始まったはずなのにどのようなことが原因で今回のリフォームに繋がったのですか?
実は、新築後わずか数年で「不満」に思うことがあって・・・。
まずは、極端に収納が少なかったことです。
当初から階段下の物入れなどは使いにくかったですし、
「物をしまう場所が無い!」というのが最大の不満でした。
和室はとうとう10年以上使うことなく完全に物置になってしまい、入ることもなくなってしまいました。
それと、間取りが家族の生活と合わなくなったことですね。
ダイニングに家族が集まりますが、子どもたちも大きくなり、徐々にくつろげない空間になっていきました。
←床はもちろんバリアフリー。
LDK側と同じフローリングを張り、内装の色彩も合わせ、開口部が広くなる「3枚引き戸」(ソファーの後ろ側のガラス戸)の採用で、玄関ホールでの “断絶感” が消えた。
こんな空間が生まれたのも親密な打合せをしたからだ。
リフォームで「和室」は姿を消し、ウォームグレー色のフローリングを張った「洋室」に。
飾り棚右横の白い扉は物入。
右手の引き戸を開けると「洗面・洗濯室」から「浴室」へと続く。
小走りにならなくてはならない寒い廊下もなくなった。→
それと、ここに住みはじめてからわかったのですが、
この土地は「東南の角地」で良い場所ですが、なんと駅への“抜け道”だったんです。
しかも一枚ガラスのサッシだったから、窓を閉めていても車の騒音が入ってきますし、透明ガラス(※)だったので人の視線は気になるし、カーテンは閉めっぱなしにしなくてはならず、最後はシャッター雨戸を閉めっぱなしにしていました。
外にいる人と目が合ったり、話し声だけでなく内容まで聞こえてくるのはとてもストレスになりました。
外から聞こえるということは、家の中から外へも聞こえるということですから。
(※)外からの視線には耐えられず、新築時に「透明ガラス」だったのを、数年してからF様自ら「型板ガラス」に変えられました。
そして、マンションから引っ越してきたので、すごく寒かったです。
寒くて寒くて辛抱できないほど寒い家でした。(それはお辛かったですね。)
4.こうして何年もの間、視線・騒音・寒さに対しストレスを抱えたまま、「ああしたい、こうしたい」と思いながら暮らしてこられたのですね。
はい。でも、不満はあるものの実際はどこに相談したら良いのか分かりませんでしたし、子どもたちの受験や就職活動の時期とも重なり、ずーっと不満を抱えて悩み続けていました。
リフォームのチラシも色々入りますが、いざとなるとどこに頼んだらいいのか分からず、建てた某ハウスメーカーさんに相談すればよいものの、細かいことを言えなかった新築時の苦い経験がトラウマになり、行動を移せずにいました。
それでも実は2年前に新築時の某ハウスメーカーさんにリフォームの提案をしてもらったのですが、やはり希望の提案ではなかったのでお断りしました。
5. そこでついに、何もかも変えたくて「住み替え」と「建て替え」も考えられたのですね。
はい。そんな頃に三和建設の伊丹展示場(モデルホーム)での出会いがあり、新たな土地探しをし、建て替えも検討しました。それが去年の秋でした。
御社からは建て替えのプランや模型を提案してもらい大変気に入ったのですが・・・。
とてもカッコいい素敵な家を設計してくださって・・・。
どんどん夢や希望が膨らんでいったのですが、それに合わせて建築費も膨らみ・・・。
建て替えには解体費や仮住まいという無駄な出費もありますし、結局は予算が合わなくなり、建て替えをあきらめ、三和建設以外の数社でリフォームを検討することにしました。(えっ?)
そこで、とても心苦しい気持ちで三和建設の担当の方に断りの連絡を入れた所、電話を切る寸前の最後の最後に小さい声で、『うちの会社、リフォームもしているんです・・・』って言われたんです。(なんと!)
実は三和建設がリフォームの提案もできる会社だとは知らなかったのです。(あらまぁ、そうでしたか。)
6.これで再び三和建設との御縁がつながった訳ですが、すでにご相談されていた他社を断られ、当社に決めていただいた理由は何でしょうか?
一社はプランや見積もりの提出期限を守られなかったのと、もう一社は知識やアイデアが乏しかったので、お断りしました。
7.なるほど。それからようやく当社とリフォームの打合せが始まったのですが、プラン内容に関し、今度は思い通りの打合せができましたか?
結構時間はかかりました。
約2カ月余りの間、何度も何度も提案と見積もりをしてもらいました。
それこそ数え切れないほど何度も。(笑)その間、いくつものショウルームを見に行ったりもしました。
それでも私が立体的な想像ができないためにわからないことが多くて。
そんな時は理解できるようにと絵を描いてくれましたが、正直言うと、結局わかっていなかったですから、出来てびっくり!なことも多かったです。
8. ところで、ご予算とご希望内容(したいリフォーム)とは、バランスがとれたものになりましたか?
いいえ。予算はかなりオーバーしてしまいました。
当初は節約する気持ちが強かったのですが・・・。
何度も見積もりをしてもらううちに、大きな桁の金額を見慣れてしまい、金銭感覚が麻痺してきて・・・。
「そんなわずかなことだったら『もうこういう機会はないだろうし、後悔もしたくない』ので、やっておこう」みたいになって。
さらにオプション品を選んだりもしたので、かなりの追加が出ました。(なるほど)
たとえば、キッチンの色をグレードの高いシリーズの色にしたり、壁にエコカラット(※)を選んだり、造り付けの棚にしたり、床暖房までする気は全くなかったのに、「絶対良いから、やっておきなさい」と説得されて取り入れたり、2階の部屋のカーテンまでやり替えました。しかもまだ使えるのに電化製品まで買い換えたり・・・。
とにかく気持ちが大きくなってしまいました。(笑)
9. それでは、リフォーム工事に入ってからの事をお聞きしますが、工事期間中のお住まいはどうされましたか?
偶然にも子どもたちがいない時期にリフォームできることになったので、夫婦で駅前の「ウィークリーマンション」を1カ月借りました。
寝に帰るだけの狭い部屋でしたから、この期間だけ家事を楽させてもらいました。(笑)
10. 工事は順調に進みましたか?
いいえ。事前に決めた通りにはいきませんでした。
主に平面図で打合せをしていたので、現場が始まると最初の1カ月は毎日現場を見に来ては、「ああしてほしい、こうしてほしい、」と言って困らせました。
時には施工し終わった壁紙を見て、「こんなのイヤっ!これに変えてっ!」と、わがままも言いました。
言ったら何でもしてくれるものだと思っていましたから。
実際、翌日には希望通りに変えてくれていて、「対処が早い!」と思っていたくらいです。
工事の終盤になってから、工事途中で「ああしたい、こうしたい」って言ったらダメなんだということが分りましたけど。(笑)
そして “事件” が起きました。キッチンの「家電収納」選びに失敗したのです。(なんと!)
ショウルームで現物を見て決めたのですが、届いたものを見ると背が高く、電子レンジやトースターの置き場所が、「見えない収納」をしたかったのに丸見えになり、私の想像していた使い方と違っていたんです。
私の思い込みも原因していますが、メーカーが想定している家電の収納方法と私がしたい収納方法とが違っていて「出来ない」とわかりました。
それで「こんな商品なら要りません!」と訴えました。
そこで思ったのですが、プロの方であっても膨大な種類の全ての商品を知り尽くしている訳ではないということや、『商品を見れば分かるだろう』といった思い込みから来る説明不足や理解不足、それに「使い方は人それぞれ異なる」ということまで気が付かないものだということです。
つまりこの件は、お互いの “確認不足”から起きた事でした。
11. ・・・それで結果はどうなりましたか?
商品は返品できなかったので、新しく造ってもらった「パントリー」の中で使うようにし、三和さんが、電子レンジなどの「家電が仕舞える棚」と「見えなく出来る収納」を別注で造ってくれました。今回のリフォームで「日常使う物を見せたくない」「非日常的なおしゃれな空間にしたい」という願いが、家電収納選びの失敗で大きく崩れてしまうかなりショックな展開だったので、すぐにこういった提案と対処をしてくれたことにとても感謝しています。
“事件” をきっかけにキッチンの背面につくった収納。→
足元にレールの無い「吊り型引き戸」は、「非日常空間」が演出できるよう、中の物が見えるような硝子戸ではなく、キッチンの面材色と合わせた。床から天井まで利用し、家電から食器まで全て納まっている。
電子レンジも使いやすい高さに納まった。→→→
12. それでは、大工さんをはじめとする職人さんたちの対応はいかがでしたか?
皆さんが自分の仕事を一生懸命にこなされる姿を見て、「プロだなあ」と思いました。
これまで「職人さん」と呼ばれる方たちと接する機会がなく、話しかけることが出来ないような怖いイメージを持っていたのですが、とてもよくしていただきました。
13. 当社の社員の対応はいかがでしたか?
私が抱いていた「建設会社の社員」のイメージは “押しが強くて堅い人” でしたが、それとは違っていましたね。
とにかく皆さん「真面目」ですよね。
でも、全員が男性でしたから、「女性が持つ細かい感性がわかるんだろうか」、「うるさいお客だと思っているんじゃないだろうか」とつい思ってしまい、気を遣いましたね。
一生懸命にやってくれているだけに言いにくいこともありましたけど、『後悔したくない』と、思い切って言ったことを受けとめてくださったのが良かったです。
14. 色々なことを経てリフォームが終わりましたね。
再び我が家に戻られてからのご感想を聞かせてください。
工事が終わって家に戻った次の日の朝から数日間は、「ここはどこ?」って思いました。
「真っ白い空間」が広がり、とても新鮮でした。キッチンでIHコンロを使う時には胸がドキドキしました。(笑)
それと、とっても綺麗になったので、お掃除するようになりました。(笑)
そして、「インプラス」の効果は絶大です。エアコンはすぐに効きますし、外の騒音は全く聞こえなくなりました。
※これにはインタビューをしている私たちも実体験し、『 恐るべし3重サッシ! 』と思いました。
15. これからリフォームをされる方へのアドバイスを聞かせてください。
途中で何度か「一呼吸置く」冷静さが必要。
まず、業者の方々と接する日々が始まり、「お客様」という “中心人物” に置かれることで、
精神的にかなり「興奮状態」になります。
これまでの生活リズムが一変し、嬉しさや楽しさもあるのですが、それと同時に相当な疲れも出ますし、「訳がわからなくなる」といったこともありますので、途中で何度か「一呼吸置く」冷静さが必要ですね。
それと、色々な打合せをする中で互いにかなり話し込みますが、
それ以上に 『 しつこく言葉に出して確認してほしい 』 ということですね。
色でも形でも何でも『 これでいいですか? 』って。
16. 私たちへのアドバイスもお願いします。
私たち素人は専門職の方たちとは違い、「こうしたらこうなる」ことが解らないことが多い。
例えば、リフォームを終えた後、『ドアで隠れていた階段が見える』とか、『壁で隠れていたトイレのドアが丸見えになる』というような、これまで見えていたものが見えなくなったり、逆に見えてくることがあるのですが、こういうことがなかなか想像できません。
ですから家の中の「景色」がこんなふうに変わるということを平面的な図面だけでなく、立体的に教えてほしいです。
それと、たくさんの提案をしてもらって、パンフレットなんかも色々渡されて説明を受けていても、「その時・その場」になってはじめて『 あーそういうことだったんだ 』ってわかる事が多かったです。
お客様は「素人」だし、何もわからない人がほとんどだと思うので、前もってたくさんの提案をして選択をさせるのではなく、許す限り進行に合わせたタイミングで『これにしますか。こんなものもあるよ。』と薦めてもらうやり方のほうが良いと思います。
また、子育てを終わられた年代の方やご年配の方のリフォームを受けられる場合、これらの年代の方々が持つ「思い込み」に付き合っていただき、じっくり話を聞いてから意見を言って差し上げると良いと思いますよ。
お客様は多分に遠慮してしまうことがあると思うのです。
それに加えてプロ側の口数が少ないばっかりに意志の疎通が図れず、互いに嫌な結果を残すことがあると思います。
ですからコミュニケーションをもっと積極的に取れるよう努力してほしいですね。
◆このリフォームでF様がご希望された工事の内容◆
●「収納を増やしたい」→ キッチン廻りは全てオリジナルの「見えない収納」に。すべて大工さんによる造り付け。階段下の物入れを使いやすいパントリーや物入れに。
●「浴室と洗面に、走らなくてはならないほど寒い廊下をなんとかしたい」→ 廊下をなくし、部屋内から出入りできるようにし、温度差を解消。
●「”物置” と化した和室をなくし、LDKとつなげて部屋を広げたい」→ 構造上撤去できない柱があり、二室をひとつの部屋にすることは出来なかったが、「3枚引き戸」の採用で開口部が広がり、想像していなかった空間が生まれた。
●「外からの視線を防ぎ、防音性・遮音性・断熱性を上げたい」→ 既存のサッシはそのまま残し、遮熱高断熱型Low-E複層ガラス入りの内窓サッシ「インプラス」を追加。しかも「ペアガラスタイプ」にしたことで「合計3枚ガラスの開口部」になったので、外からの音は全く聞こえなくなり、エアコンがすごく効くようになった。床暖房も入ったので、これから冬になるのが楽しみ。
●「北側を向いているキッチンを対面式キッチンにしたい」→ 小さな窓に向かって、家族に背を向けて立っていたキッチンを対面式に変えた。また、ダイニング側と隔てる冷蔵庫用の間仕切り壁が部屋を暗く狭苦しいものにしていたため、撤去。これまでと部屋の広さも窓の大きさも同じなのにとても広い空間になった。
■インタビュアーから一言■
F様にはご多忙の中、お時間をいただき誠にありがとうございました。
F様からお聞きした貴重なご意見と体験談をこれからリフォームをお考えの方々が参考にしてくださることを願っております。
私たちも最大限の努力で現場に活かし、皆様が心から喜んでくださるリフォームをご提供してまいります。
■私たちリフレ三和建設は今年で44周年をむかえました。
これも皆様とのご縁があればこそと感謝しております。
お客様からの『リフォームをして良かった!』のお声を頂戴するたび、この仕事に携わる喜びをかみしめます。
リフォームは二つとして同じものはありませんし、大きなことをするのがリフォームでもありません。
建物の年代や状態、お客様の事情もそれぞれ異なります。
安全に安心して暮らしていただくためにどんな些細なことでも駆けつけますので、どうぞご遠慮なくご連絡ください。