お客様インタビュー Vol.3

▼夫婦で暮らす戸建て住宅を、親世帯と暮らす「二世帯住宅」に、増築も含めて全面リフォーム。
これまでとは “暮らし方が変わる” ため、光熱費の増加を予想し、省エネ対策で「太陽光発電」と「エネファーム」を導入。
また住宅機器なども、年老いていく両親のことを考え、将来を見越した商品を選びました。

●宝塚市/U様邸 ●建物構造/木造 2階建て ●工事期間/約6カ月

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親世帯との同居で思い切って「二世帯住宅」にリフォーム。
年老いていく親のために出来る限りの安全を講じ、年間の
光熱費の増加は省エネルギー機器の導入で大幅に回避

廊下の正面が親世帯の部屋の入口。車椅子が使用できるように廊下を広めにし、手すりも切れ目なく連結。
水廻りへの出入りも身体の負担にならないようにとすべて引き戸にされた。

 

Q1.まずは、ご自宅を購入された頃のことを教えていただけますか?

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階段窓に可愛い配色のブラインド。

ここは、結婚後の2001(平成13)年に地元の不動産・建設会社から注文住宅用地として購入し、同じく地元の建設会社で建築しました。

最初はマンションの購入も考えていましたが、当時資金面では「土地+戸建て住宅」と比較してあまり大差がなかったことと、少し余裕のある土地を買えば「将来、“増築”することもできるな」と考え、戸建て住宅を建てることにしました。

 

Q2.では、ご購入当時から「二世帯住宅」をご検討されていたのですか?

いいえ。親との同居は考えていましたが、「二世帯住宅」はまったく考えていませんでした。
ですから単純に、一室くらいは増築できるだけの余裕のある土地を買っておこうと思っていただけですね。

 

Q3.それでは、今回のリフォームを考え始めた理由は何ですか?

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おもての道路から玄関までを
緩やかなスロープでアプローチ。
玄関ドアも間口の広い引き戸に
取り替えられた。

実は両親も市内で暮らしていたのですが、坂のある山手でどちらかというと年を追うごとに不便になる住環境なので心配で「私たちの近くに来てもらえたらなあ」と思うようになっていました。
私たちの家も2階は物置になっていましたし、「そろそろ本気で同居を考えよう」と思って・・・。

そこで、この家を建てた会社に相談しに行きました。まだこの時点では「二世帯住宅」にするとは考えていませんでした。

ところがその会社と打合せをし始めると、単純に(親世帯の)部屋を増やすだけではなく、床をバリアフリーにしたりするのは結構大掛かりな工事になることがわかってきました。

それに、同居で水廻り(キッチンや浴室など)を共用することになると双方が気を遣うだろうし、まだまだ母も自分で家事もしたいだろうし「二世帯住宅」にしたら、どちらも遠慮がなくて良いかもということで、完全に水廻り設備を2つずつ備えた住宅にリフォームすることを考え始めたわけです。

 

Q4.なるほど。それでその会社様と具体的な打合せを進められたのですね。

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玄関から家の中まで車椅子で上がれるようにと、
距離をとって緩やかなスロープ状に土間を仕上げ、
上がり框の段差をなくされている。
子世帯側の心遣いが嬉しい。

ええ。間取りのやり替えから、水廻り設備のやり替えなど、打合せをしました。

でも工事内容がドンドン大掛かりな方向に膨らんで行く中で、新築してもらった当時とは違って、「水廻りリフォームの専門店」のような会社形態に変わっておられたので、「こんな大掛かりなリフォームが本当にこの会社でできるんだろうか、ちょっと無理じゃないかな」と、思うようなことがあって、申し訳ないけど他の会社を探し始めたんです。

Q5.それで私たちの会社にお出でいただいたんですか?

2階の子世帯側のL型キッチン。
明るい色のシステムキッチンで部屋全体も明るい雰囲気に。

それがそうでもないんです。
旭町の本社前はよく通るので三和建設を知ってはいたんですが、鉄筋コンクリート造の社屋の外観から想像して、住宅を建てる会社だとは思っていませんでした

「大きなマンションやビルなどを建てている会社なんだろうな」と思っていて、正直言ってどんな建設会社か知りませんでしたから、訪ねていきませんでした。
だから、知り合いの会社をあたってみようかと考えたりしていました。

 

Q6.では、どちらで最初のお出会いがあったのですか?

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実は調味料入れとして作ったそうなのだが、
猫好きの奥様がおみやげにもらった猫の置物を飾っておられる。
ガラス棚は増やせるし、間隔も変えることができる。

伊丹の住宅展示場です。
2014(平成26)年の4月頃にABCハウジングの伊丹・昆陽ノ里住宅公園へ行った際に、あるモデルハウスの前で「・・・二世帯・・・」の文字が見えたので、気になり入って行ったんですね。
そこで営業さんに話を聞いてもらったのが三和建設との初めての出会いです。
それで三和建設が住宅やリフォームもされていることを知りました

 

Q7.そのあと、私どもにお決めいただくまでの経緯と、ご契約までどのように進んでいったかを教えていただけますか?

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天井灯のある造り付けの食器棚。
下にも収納スペースがある。

最初(契約前)は、どんな「二世帯住宅」にリフォームするか、間取りの打合せばかりでした。間取りが決まらないことには、見積りもできなかったでしょうが・・・。
この時点ではまだ、省エネ機器に関しては全く触れていなくて、私たちも考えてなかったです。
これまで暖房の熱源はエアコンではなく、灯油でファンヒーターを使っていましたから、今まで通りで良いものと思っていましたので。

それから徐々に間取りが決まり始めて、設備機器の話が出てくる中で、ガスをどうする? 電気をどうする? 光熱費はどうなる?という話が出始め、「太陽光発電」や「エネファーム」の提案を受けるようになり、“光熱費” や “売電” の“シミュレーション” もしてもらうようになりました。

これらのことは、当時リフォーム部署の責任者をされていた三和建設の今の社長さんが、かなり詳しい情報をお持ちで、“家まるごとやり替えて”「二世帯住宅」にする方向になっていったのも、新築もリフォームもなんでもできる会社なので、できないことが無いというか、希望が通るというか・・・。
そんなことで色々納得し始めて三和建設で進めて行こうと決めました。

ところが、このあと契約までが長かったです
増築を含めた全部改装の工事内容になり、屋根の形も変えることになったため、確認申請が必要になり、あやふやな部分を残しては設計図が作成できませんし、ある程度使用する商品も決めてしまわないことには契約用の見積りもできませんからね。
しかも、年末年始の時期を挟んだので予想よりも長くかかりました。

 

Q8.ということは、ご相談からご契約まで約8ヵ月かかった訳ですね。
ご予算的にはどうなったのですか?

いやぁ、それがですね、打合せをして使用材料や商品を決めて、間取りの細かいことなんかを決めるたびに見積りをしてくれるんですが、するたびに予算がドンドン膨れていきましてね(苦笑)。
最終的には予算をはるかに越えて、新築が建てられるほどの額になっていきました。

 

Q9.なんと!それでしたら「建て替え」や「住み替え」の選択肢はなかったのですか?

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2階の子世帯側に設けたデッキ。
まるで森の中にいるような錯覚を
起こすほど、自然が広がっている。

ええ、そうなんです。「建て替え」が視野に入ってきましたね。
「建て替え」よりも費用を抑えられると思って、リフォームを考え始めたのに、色々追加していくうちに金額が膨れてきましてね・・・。

でも、知り合いが新築される際に、『7~8,000万円は掛かるんだ』といった話を聞いていましたし、介護ができる「二世帯住宅」に建て替えるとなると、また新たに “建物解体費” から “外構工事費” まで全て必要になりますし。恐らく思っているような予算では到底、不可能だろうと、はなから「建替えはないか・・・」と思いましたね。

 

 

 

 

 

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親世帯側の物干しスペース。
たくさん干せるように、物干し竿の高さもお母様の手の届きやすい高さにされて、
また雨にもかからないように大きな屋根を架けてある。
また目が見えにくくなってきておられるため 照明も設置された。

「住み替え」については、考えませんでした
『ここを売って別の場所で二世帯住宅を建てては?』という話も出ましたが、ここは駅から近く、平坦で、しかも家の裏には自然が残るとても静かな環境ですし、夫婦共々とても気に入っていますので。

それに、すぐにこの家が売れる保証はありませんし、引越すとなると、仮住まいも入れた往復の費用が掛かりますよね。荷物は多いですし、今時、不要なものの処分費も高いですし。

実際、今回も全改装なので住みながらは工事ができませんので、仮住まいをしましたが、結構な費用がかかりました。夫婦ともに仕事をしながらですし、リフォームで精一杯でしたね。
それに、元気でないとこういったことはできませんよ(笑)。

■二世帯住宅リフォームと工事費について

U様邸がお決めになった二世帯住宅の「型式」は、玄関のみ共用とし、1・2階をそれぞれの世帯別にする「上下階分離型」で、キッチン、洗面、浴室、トイレもすべて別々です。
ですから2LDKの家が “縦 に2棟” 積み重なっているような形になります。
また今回は、増築や間取りの変更、太陽光発電の新たな積載荷重により、構造体(柱や梁)もすべてさわりますので、工事費が高くなりました。

 

Q10.では、「補助金制度」などについてはご利用になりましたか?

はい、増築工事に対して利用しました。
補助金が使えることは後から知りましたが、行政によって申請できる補助金が違うので、スムーズに手続きを進める上で、地元の三和建設にして良かったと思います。
ただ、対象になる工事はしているものの、規定で全額は出ないのが、残念でした。
補助金額がもっと多く出れば「よし、やろう!」という気にもなると思うんですがね。
ですから、補助金制度も使えるもの、使えないものがあり、正直言って使いにくい制度だと思いました。

 

Q11.次に、間取り計画についてお伺いします。
プランを何度もやり変えられたことと思いますが、思い通りになりましたか?

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1階ご両親の浴室と洗面・脱衣・洗濯室。
将来車椅子でも移動が出来るように広い空間を確保されている。
手すりも必要なところに付けられた。

 

はい。何十回と打ち合わせをしまして、そのたびにプラン図も描き変えていただきました。

実は3階建てにして、天体観測ができるようにしたかったのと、太陽光発電の設置角度を考慮して屋根の勾配も変えたかったのですが、建築基準法に違反することになるためあきらめ、“最大限許可される範囲でやる”ことになりました。

間取りについては、完成後に妻の両親が来た折に、『介護ができるよう、動線がよく考えられているなあ』と、感心してくれました。

それと、「介護住宅」というのは ”これで完璧” ということはないと思いますね。体の状態を見ながら少しずつ手を加えていかないといけないなと感じています。
例えば、ベランダの1センチも無いようなサッシの敷居や段差でも躓きますしね。
年をとると、だんだん “すり足” になって、歩幅も狭くなりますのでね。
マットと床の段差のような、信じられないような場所でも引っかかって転びます。職場でもみんな同じような話をしていますね。

 

Q12.さて、今回「太陽光発電」と「エネファーム」を設置されましたが、そうしようと思われた理由は何ですか?

まず、設計時に二世帯になったら増える光熱費(電気代・ガス代・水道代)を試算してみたんです。

二世帯合わせて年間 “最大” 約100万円かかると仮定したんですが、その時に初めて、「えっ?これを一体誰が払うの?」と思ったのが、「省エネ」について真剣に考えるようになったきっかけです。
こんな高額を毎月支払えませんからね。
キッチンも浴室も洗面もトイレもすべて2箇所ずつあるわけですし、当然、洗濯機も洗濯乾燥機も食器乾燥機も暖冷房機も2倍の数になるわけですからね。
しかも、電気代がかかるものばかりでしょ!?(笑)

それで、光熱費の増額分を試算してみると、これまでの2倍どころか3倍は掛かるかもしれない
これでは将来の生活をかなり圧迫してしまうとわかってきたのが、設置を決めた理由ですね。

 

Q13.では、実際ご使用になってみていかがですか?

そうですね・・・「太陽光発電」はパナソニックのHIT(ヒット)という商品を、増築したことで「4.63kWh」搭載できました。
効率を考えて付けましたが、モデュールの関係でメーカー発表よりもかなりロスがあることがわかりましたね。
これまでの実績で1日あたり最大30kWhの電気ができました。

それで「電気代」については “売電” で補填すれば、二世帯で月額1万円くらいで済むようになりました。
しかも「エネファーム」で “W発電” ですから、夜も発電してくれますしね。
設備を搭載していなかったら恐らく多い月で5万円くらいにはなっていたと思います。

ただし、水道代は心配していた通り3倍になりましたね。
これはもうちょっと抑えなくちゃいけないなと思っています。

でも、「水」にはこだわっています。
「活水器」を水道メーターからすぐの所につけています。
(トイレの水も?)はい、もちろん(笑)。

二世帯で月額1万円の電気代。これはすごい!

インタビュー当日は残念ながら曇り空でしたがそれでも、21kWhほどできていました。
「発電量」や「売電」の状態は室内からモニター画面で確認できるので、『今どれくらい発電してる? 何ワット使ってる? 売電してる? それとも買電してる?』が瞬時にわかり、見るのが楽しくもあり、常に節電を意識できます。
ちなみにこの時は使っている方が多くて1.1kWh “買電” 中でした。
瞬間のモニターでは、太陽光発電が2.6kwh、エネファームが0.7kwhの電気をつくっているのがわかりました。
このように話をしている間にも電気がつくられているということですね。

 

Q14.「オール電化」にされなかった理由があればお聞かせください。

しなかった理由は、ガスコンロにしたからですかね。
実は「電磁波」が人体に与える影響が心配で、IHコンロ(電磁調理器)にはせず、母も私たちもガスが使い慣れたものでもあるので、「オール電化」にはしませんでした。
母がコンロを使う場合、火元は気を付けてあげないといけないですけどね。

 

Q15.それでは「設計力」や「提案力」について、点数で評価をいただけますか。

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2階の和室。趣味の部屋。

まず「設計力」は厳しいですが、50点を切りますかね。
プランの打合せ段階で「1階も2階も、続き間は「和室」にしたい」と言っていたのに、出来上がった図面が「洋室」になっていて・・・。
何度も何度も話に出ていたことなのにですよ。
もちろんあとから気がついてすぐに直してくれたのでよかったのですが、この件は当初決定的なトラブルに発展しました。
契約前にわかったので、実は「契約をやめます」までいったんですよ。正直これには参りました。
設計者のミスですよね。いっぺんに不安になりました

でもまあ、色々無理も聞いてもらいましたし、プランの動線計画で、部屋の移動がスムーズにできるように回遊性のある間取りを設計してくれましたし・・・ね。
でも残念ですが点数は上がりません・・・。

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可憐な刺繍が施されたカーテン。

「提案力」については80点くらい。
三和建設は『お客様がしてほしいことをしてあげたい』と思う会社だと思います。
二世帯にした結果、「4LDK」が、各階「2LDK」になったりしたけれども、こちらが色々考えて言ったことにはできるだけ応えようとしてくれていました。
ですから、要望を言えるお客様は良いけれど、言わないとやってくれない点がちょっと物足りないと感じます。
だから(お客の)思いの丈を100%ではなく、『120%から130%全て言ってください』という会社ですね。

あと、三和建設特有のこだわりかと思うのですが、“最終的な見栄え” に相当こだわられる会社だなあと思いました。
例えば1階のトイレ。
契約上は交換する予定は無かったのですが、完成間際になって、三和建設の好意で新しい物に取り替えてくれました。
私たちは気付いていなかったのですが、長年の使用で汚れていたんですかね。
周りが綺麗になって、見かねたのかもしれません(笑)。

 

Q16.「施工力」はどうでしたか?工事の段取り(進め方)や、大工さんの仕事ぶりなども間近で見られたことと思うのですが。

80点くらいかな。設計の一件があったので、毎日工事現場を見にきました。
その頃は毎日見に行かないと不安
でしたね。
でも、ある時、今の社長(当時は部署の責任者)が自ら現場へ来て作業をしてくれているのを見て、
少しずつ、信頼を取り戻していった感じです。

 

Q17.では、リフォームをされて、現在の「住み心地」も含めて、総合評価は何点でしょう?

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2階のトイレは共働きで時間の無い朝、困らないよう
夫婦別々に。

はぁー、「住み心地」ですか?この頃やっと部屋の中が片付いたところなので(笑)。
最初は60点くらいだったけど・・・、今は80点くらいかな。
このように振り返ると、あれこれありましたからね。

マイナス20点は、金額面が思ったよりも高くなった点と、外構もやり替えたので工期が長期化した点
間取りをすっかり変えたので仕方なかった・・・けど、やはり高くついたな・・・って感じですかね。

施工者側からすれば安い感覚を持っておられるようですが、施主側からすればやっぱりちょっと高かったかなと思っています。
当時は物置になってはいたけれど、元々は2階に3室(4帖(納戸)・7帖・8帖)あって(広かったのが、狭くなった)、(狭くなったのも)思い通りにしようとした結果ではあるけれども、間取りの変更や水廻りの増設は工事費が占めた割合として大きかった
それにプラス、仮住まいの費用や、引越しやら荷物の移動、片付けなどが、想像以上に大変でした。

とりあえず終わってみて、修正してもらって思い通りになったので、80点
三和建設を信じられる気持ちも残っているので。

それに親が動けるうちにできて良かったと思います
この家に慣れることもできますし。
やっぱりリフォームするのは元気なうちに限りますね(笑)。

 

Q18.最後に、これから親の介護のためにリフォームされる方や、二世帯住宅にしようかと考えておられる方へアドバイスをください。

厳しいやり方だったかもしれないけれど、成功する秘訣を。
二世帯にすると言えども「間取り」や「構造的なこと」、「設備」などの機能的なことについては
子世帯に任せてもらわないと前に進まないと思ったので、少し強引なやり方だったかもしれませんが、こちらに主導権を持たせてもらいました
これらのことが決まらないと、何もできなくなりますからね。
ある程度任してもらわないとそれぞれが意見を言い出すと、まとまりませんからね。
ですから私たち夫婦がしっかり話し合って決めていきました
でも、親世帯をまったく無視するのではなく、内装のことや相談しなければならない箇所は相談しましたよ。
それでも話し合いでつまずくこともありました。

家族のことを想って「こうしよう」と思っているのに、『意見を聞いてもらえない』と、不信感を持たれていることがわかった時はかなりショックでした。
こちらは精一杯のことをしているのに、良くしようと思っているのに・・・。
理解してもらえないのが辛かった

だけど、ひとつひとつ全員の意見を聞いていると、決まるまでもっと時間がかかっていただろうと思います。

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親世帯側の浴室。
腰掛けながら浴槽に入れるようにと
「ベンチ付き」のユニットバスを
選ばれた。

たとえば、安全に浴槽へ入れるようにとベンチ付きユニットバスにしようとした時に、『そこまでのものは要らない』なんて言われたりしましたが、少しくらい値段が高くても将来のことを考えて選んでおくべきだと思い、自分の考えを通しました
また、1階は全面車椅子対応の床にしました。こういったことも親に聞くよりこっちが良いと思うものにしました。

結果、使い始めてからは良かったと思っているのか別段、不平は聞いていません。
引越ししてからは満足してくれていると思いますよ。

今まで両親の家では介護用のお弁当を配達してもらっていましたが、この家では母もキッチンに立つようになり、料理をするようになりましたしね。

意見をまとめることも大事ですが、ある程度は強制的に任せてもらうことが必要だと思います。
それぞれが好き勝手な意見を出してもめても、意見が割れてまとまらないだけですし、何ら良い方向には進まないと思います。

これからまだまだ、いろんなことで費用がかかりますしね。
予算のコントロールをするのはこちらですから、信念を持ってリフォームに取り組まれるのが良いかなと思います。

 


■インタビュアーから一言■

U様ご夫妻ならびにお母様にはご多忙の中、お時間をいただき誠にありがとうございました。
ご夫妻の話にもありましたように「単世帯住宅」から「二世帯住宅」へのリフォームは、そのプラン形態にもよりますが、計画から工事完了まで掛かる期間が長く、費用も予想をはるかに超える場合がございます。
ただ、親子で生活できる時間を少しでも長く、快適にという思いと、いつまでも元気で過ごして欲しいという思いから、どんなに労力や費用がかかってもやり遂げたいという子の思いをお聞きし、感動し、親孝行するなら早い方が良いと、痛切に思いました。
今回、私どもの仕事内容に不信感を抱かれたこともございましたが、ご信頼いただけるよう、努力を重ねてまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。