家庭にも蓄電池を

当社の旧客様より、災害への備えや創蓄連携による電気の自家消費のために蓄電池を設置することのご相談があり、当社からも提案させていただいて、設置工事をさせていただきました。

半導体の供給不足の影響を受け、ご依頼から半年以上お待ちいただいての設置となりました。
新築時に太陽光発電システムは取り付け済みでありましたので、機器類の互換性を考慮して、シャープ製の蓄電池を設置させていただきました。


蓄電池の本体です。後で収納用のボックス内に設置します。今回は災害時の停電時にお家の約半分の家電が使用できるように9.5Kw/hの電池容量としています。

今年、(株)三和建設が「レジリエンス モデルハウス」を公開したこともあり、当社も災害時に強い設備の設置には前向きに捉えていました。「レジリエンス(resilience)」は聞きなれない言葉ですが、困難な状況にあってもうまく適応する力があることを意味しています。
住宅の場合は、建物自体の耐久性があることはもちろんのこととして、災害で停電や断水などが起こっても、ある程度は日常生活を続けられるような設備が導入されている家を「レジリエンス住宅」と言います。

非常時に電気自動車の蓄電池を家庭用の電源にすることも広がってきていますが、今回ご依頼を受けた工事は建物に蓄電池を設置する工事になります。


分電盤のある部屋の中と機器を設置する屋外の二班に分かれての作業が続きます。


太陽光発電で作った電気を蓄電池に溜めたり、蓄電池に溜めた電気を家庭用に変換して戻したりする装置です。今回は屋外設置型を使用しました。


地面に置かれた四角い箱に蓄電池を収めて、設置完了です。
この後、実際に停電したのと同じ状態にして、機器が正常に作動することを確認して、工事は完了となります。
お部屋の中には、太陽光発電と蓄電池の両方を監視するモニターが設置され、種々の情報が一目で分かるようになっています。
災害は起こってほしくはないですが、昨今の全国の被害状況を見ると私たちの身の回りでもいつ災害が起こるか分かりません。災害に備えることも必要だと思います。

今回は電気設備関係でしたが、断水時に備えて雨水を溜めておく設備の設置も可能です。レジリエンス住宅にご関心がおありでしたら、なんなりと当社にご相談ください。